VN3ライセンスとその解説

VN3ライセンス_和文(正文)_Ver.1.01_テンプレートデータ
VN3ライセンス_英文(参考訳)_Ver.1.01_テンプレートデータ
  • 内容には細心の注意を払っていますが、それでも不都合・不具合がある可能性は否定できません。したがってご自身で内容を確認していただき、自己責任にて利用してください。このテンプレートによって生じた一切の事由について、VN3ライセンスチームのメンバーはもとより、作成にかかわっていただいた方は一切の責任を取りません。またテンプレートの取り扱いはサイトポリシーに従うものとします。

  • テンプレートの利用については、2020年4月1日施行の改正民法における定型約款に関する定めに従って使用することを推奨します。詳しくは、法務省作成のリーフレットの9ページ・10ページを参照することを推奨します。

  • 旧バージョンおよび変更履歴はこちらを参照ください

質問と回答(想定質問含む)

VN3ライセンスとは何ですか
有志によって作成と維持がなされる、バーチャル文化やバーチャル生活者の生活実態に最適化すべく、権利者が適切にデータを運用することができるように設計された、データ配布用の利用規約(ライセンス)のテンプレートです。データの種類を問わず活用することができるように構成されています。
アバター用のモデル、オブジェクトモデル、ワールドモデルなどの3Dモデルを中心にして、それ以外の2Dデータなども含めて原理的にはあらゆるデータでの活用が可能だと考えます。なお、日本法に準拠し権利者が日本国内に所在しているケースを想定して作成されています。作成の趣旨はこちらにも掲載しています。

基本的な許可の定義はどうなっていますか?
個別条件の利用条件(1)にて、基本的な「利用」を「自ら利用すること(アバターやその他のオブジェクトとしての利用を含みます)、および私生活を営む上で当然に行われる表現活動(記念写真や記念動画の撮影、これらのWEB上への投稿や印刷などを含みます)に用いることへの許可が含まれます。」と定義しています。また「アバター」は基本条項第1条にて「なんらかの存在を示す為に用いる画像、アイコン、3Dモデルなど。」と定義しています。
したがって、対象となるデータをユーザー自らの身体や自らの持ち物のようにして、私生活上で用いることを許可する意味合いとなっています。

それ以外の許可の定義はどうなっていますか?(2021年11月22日更新)
基本条項第2条第6項にて「本利用規約に記載のない方法で本データを利用する場合は、事前に権利者の明示的な許諾を要します」と定義しているとおり、書いてあることだけを許可する方式を採用しています。したがって、個別条件で個別に許可された行為のみが許可の対象となります。ジェネレータを用いたライセンスの作成においては、全ての個別条件についてデータの権利者が選択肢から許可/不許可を選択することとなるため、明示的に選択された事項だけが許可されることになります。
なお、基本条項第5条には一般的に禁止される行為(第三者の権利侵害や、法令違反行為への利用)の禁止、基本条項第7条には反社会的勢力による利用の禁止が予め明記されています。

他のデータへの改変を許可した場合、再配布される可能性はありますか(2021年11月22日更新)
個別条件で「他のデータを改変する目的で、本データまたはパーツを用いること(他のデータを改変するための利用)」を許可した場合でも、「改変した本データを配布すること(改変したデータの配布)」を許可しない限りは、再配布は禁止されます。理由は、基本条項第4条1項にて「本データおよびパーツ(全部か一部かを問わず、その形式に関わらず)の著作権を含む知的財産権その他の権利は、権利者または第三者に帰属します。本利用規約で明示的に規定される場合を除き、権利者はいかなる権利もユーザーに付与するものではありません。」と定義しているためです。

NFTアートとの関係性ではどのように考えることができますか?(2021年11月27日更新 バージョン1.01
前提としてVN3ライセンスでは権利者が個別に選択して明示して許可したことがユーザーが出来ることの範囲となり、それ以外をユーザーがすることは基本的に禁止となっています(前述の許可の定義を参照してください)。結論から記述すると、NFTアート市場での有償での再配布を禁止したい場合は、有償での再配布を制限してください。有償での再配布を許可したいけれども、NFTアート市場での再配布のみを禁止したい場合は、その旨を特記事項に記載してください。
まず、第三者がデータそのものをNFTアート市場にて無断で転用する場合、NFTアートのプラットフォームにもよりますが【1】データそのものの再配布、【2】データを利用したNFTアートの発行の2点が問題になり得ると考えられます。
このうち【1】は「(5)再配布・配布」の項目で許可/不許可を設定することができます。【2】について多くの取引プラットフォームでは、NFTアートの発行に際してデータのアップロードが必要となりますが、VN3ライセンスではNFTアートの取引のためにデータをアップロードすることを個別に許可する項目は存在しません。つまり再配布を許可したり、特記事項にてNFTアートでの利用を許可したりしない限り、正規のユーザーであってもデータをそのまま、あるいは加工してアップロードすることでのNFTアートの発行は事実上不許可(要問合せ)となります。
現実的に問題となり得るのは、無償提供データについて再配布の許可を行っている場合において、NFTアート市場にて有償再配布(転売に類似した行為)される場合だと考えます。したがってもし、NFTアート市場を含む、市場一般での有償再配布を制限したい場合は、無償での再配布に限り許可するといった項目を選ぶことも対応策として考えられます。
もし、データの有償再配布(転売のような行為)は許可するが、NFTアートでの利用(NFTアート市場での再配布)のみを不許可としたい場合は、その旨を特記事項に記載してください。
つぎに、ユーザーに対してメディア・プロダクトへの利用を許可している場合はその許可の範囲内において、個別の新たなNFTアート(例えば映像作品、出版物に利用するなど)として活用されるケースがあり得ます。ですが、非NFTアートと同じく新たな作品制作のためのデータの使用を許可しているだけのことであり再配布禁止のデータに関して、データそのものの再配布を許可したり、その作中に用いられているオリジナルデータの作者を騙ることや、再配布をしないがあたかもオリジナルデータそのものがダウンロードできると誤認を与える行為(「第三者に不利益を与える行為」は基本条項第5条1項eで禁止されています)を許可しているものでは当然ありません。
このほかに理論上あり得るのは第三者が、作品データを一切用いずにNFT(トークン)のみを発行することですが、これは偽の鑑定書のようなものであり、そもそもNFTアートとしては成立していないでしょう。
なお、VN3ライセンスは権利者(作家)自身の行動を制限するものではないため、権利者自らがNFTやNFTアート市場を活用しても、VN3ライセンスとの関係で問題が生じることは考えにくいです。

たとえばMMDデータなどを配布する際に、ユーザー本人がキャラクタになりきる行為の利用(ユーザー自身のアバターとしての利用)を制限したい場合はどうしたらいいですか?
特記事項にその旨を記載する方法が考えられ、例えば下記のような書き方があります。
「ユーザー自身を示すアバターとしての使用はNGです(改変した場合でもNGです)。本データを用いた創作活動にのみ用いてください。」
併せて、許諾内容における「(2)オンラインサービスへのアップロード」についてを「許可しません」に設定することも方法として考えられます。
※「ユーザー自身を示すアバター」という言い回しをしているのは、VN3ではアバターの定義を広くとっているためです。また、VN3は上述のとおり、オリジナルなアバターやワールドモデルへの利用を想定して作成されたため、アバターとしての利用が基本的な許可の考えに含まれており、MMDの文化とは考え方が異なる可能性があります。

英語版と日本語版で内容に違いはありますか?(バージョン1.00について)
書いてある内容は同一です。ただし、VN3ライセンスは日本語で書かれたものが正文(正本、正式文書)であると定義しているため、英語版はあくまでも日本語で書かれた文書に対する参考訳(参考資料)という扱いとなります。
もしも英語版を正式文書としたい場合は、内容を修正してください(主に第8条)。

バージョン0.10からバージョン1.00の変更で、日本語版に変化はありますか?
表記ゆれの修正と、表現に軽微な修正があります。具体的には下記の通りです。
2ページ目「親権者」→「保護者」
3ページ目「担保に供し、または引き受けさせる」→「担保に供しまたは引き受けさせる」
※規約の効果に変化はなく、顧客への影響は特にないと考えられるため、すでに配布したモデルについても規約の変更には特段の支障はないものと考えられます。もし差し替える場合は、ご自身で選択された「7.許諾期間および許諾の変更等」の方法に従うことを推奨します。

名称の表記、由来や意味は何ですか?
VN3ライセンスの表記はVN3ライセンス, VN3 License, Virtual Native 3D-Model License, バーチャルネイティブと3Dモデルのためのライセンス などです。Virtual Nativeは造語ですがバーチャル世界を当たり前に生活している人、といった意味を込めました。

テンプレートデータ、ジェネレータにて作られた規約やPDFファイルは自由に使うことができますか
商用、非商用問わず一切の制限なく自由にお使いください。アイコンについても、世間一般の人が混乱しないように配慮して頂ければ自由に使っていただいて構いません(良心に委ねます)。クレジット表記も不要です。もし表記される場合は「VN3ライセンスを利用して作成しました」などと記載いただけると嬉しいです。
改変した場合は改変したことを示していただけるとユーザーさんに対して親切だと思います(「VN3ライセンスを改変しました」などと記載いただけると親切かなと思います)。また、改変した場合はロゴを利用することはできません。
当たり前ですがVN3ライセンスの運営や第三者に、迷惑や損害を与える目的で使うのはNGです。
なお、新しいジェネレータや新しいテンプレートを作成して公開した場合は、下記記載のとおり別途規定がありますのでご確認ください。

VN3ライセンスのジェネレータで規約を作成するメリットはなんですか
最大のメリットは上述の通り権利者の権利を保護し、商業目的にも耐えられることを目標に作られている点です。
例えばクリエイティブ・コモンズは著作物の再利用を許可するという意思表示を定めたものであるため、一般的な販売用のモデルには適していないと考えられます。
対してVN3ライセンスは、免責規定・OSS対応・暴排条項・準拠法・裁判管轄・改正民放対応など、おおよそ日本企業等が商取引に用いることができる規約の品質を目指して作成され、かつ個別のパーミッションのオンオフを、権利者が自ら詳細に設定できるようにしています。また、選択式を基本として設定をできるため、誤字・脱字のリスクを下げることができます。

テンプレートデータ、ジェネレータによって作られた規約やPDFファイルを改変してもいですか
問題ありません。この場合、一般のユーザーが混乱しないような配慮をお願いします。例えば「VN3ライセンスを改変して利用しています」などと記載して頂き、改変されていることを示していただけると嬉しいです。可能であれば、明らかに改変したとわかるように強調表現をしたり、書式を全く変えるなどの工夫をしていただくことを推奨します。

作成した規約はどのような時に使いますか
改正民法の定めでは、利用規約等の定型約款(不特定多数と同一の取引を行う際に用いる画一的な契約内容)を用いる取引では、適切な要件が定められています。
詳しくは、法務省作成のリーフレットの9ページ・10ページを参照することを推奨しますが、利用規約は販売ページにあらかじめ掲示し、かつ配布するデータに同梱するのがベターだと考えられます。

規約を変更したい場合どうしたらいいですか
改正民法の定めでは、利用規約等の定型約款(不特定多数と同一の取引を行う際に用いる画一的な契約内容)を用いる取引では、適切な要件が定められています。
詳しくは、法務省作成のリーフレットの10ページを参照することを推奨します。なお、すでにVN3ライセンスを採用している場合の変更要件について「許諾期間および許諾の変更等」に規定を選択または記述できる欄を設けているため、これに適う形で変更することが望ましいと考えられます。

商業用途、産業用途、または研究開発用途等にも使えますか
使うことができます。ただし、基本的にエンドユーザー向けを想定して作られているため、内容が取引の目的に合致しているかをご確認ください。

このテンプレートの品質はどのように担保されていますか
VN3ライセンスチーム(企業法務経験者と弁護士含む)の協力とオープンな場での討論に基づきます。例えば、弁護士や行政書士などの専門家に書式の作成を依頼した場合であっても、正しく要件を定義して取引内容を伝えることが必要ですし、専門家が該当する領域に詳しくなければ良い文書は出来ません。
つまり、これを行えば契約文書が完璧であるという正解は存在しないのです。だからこそ、それぞれの分野に詳しい人が集まって知恵を出し合うことで、品質を担保しようとしています。
もしも、このテンプレートの品質が悪いと思った場合は使わないでいただくか、他の専門家にご相談ください。ただし、その時は改善提案をいただけると非常にありがたいです。

VN3ライセンスはどのような経緯で作られたのですか
本プロジェクトの主宰であるあしやまが、友人から既存の規約ひな形のチェックを依頼され、代わりの規約を作成しようと考えたのが発端です。作成にあたり、VR関係のエンジニア、モデラー、その他バーチャル関係のお仕事をされている方などにヒアリングを行い、また先行して公開されている規約のひな形や、日本のクリエイターによるバーチャル文化目的のモデル配布・販売規約やひな形を一通り確認したうえで、ビジネスユースでの利用規約をベースとして一からドラフトしました。その後(これは単純に趣味ですが)、汎用化することにより公益に資するのではないかと考え、開発時の名称「一般的バーチャル生活のためのエンドユーザー使用許諾」にてドラフトを公開しました。その後、多くの方にアドバイスをいただいたりチームを結成したりといった経緯を経て正式公開され、英語版の翻訳も作成し、今でも改善が続けられています。

なぜVN3ライセンスが必要なのですか
メンバーが興味を持ち続け、使われる方が求めるのであれば、提供と改善を続けます。すくなくとも、あしやまは友人が必要と言ってくれているので、提供しています。

VN3ライセンスの文章やアイコンの権利はどうなっているのですか
権利の放棄は行っていませんが無償での全般的な利用を認めています。テンプレート、ジェネレータ、アイコンともに商用、非商用問わず利用して構いません。クレジット表記も不要です。とはいえ、これらを作成するにあたって非常な努力を掛けているのも事実なので、丸ごとコピーしたうえで全部自分が考えたみたいなことを言うのは避けてほしいという気持ちはありますし、利用される際はVN3ライセンスに言及いただけると素直に嬉しいです。
アイコンは例えば日本語が読めない方への意思表示の円滑化の意味もあるため、アイコンデータのページに記載の通り、混乱を招かないようにご利用いただければ幸いです。

VN3ライセンスのロゴに関して
VN3ライセンスのロゴは、VN3ライセンスの規定を変更しない場合(レイアウトや書式の変更、画像の削除はOKですが、選択肢部分以外の文字を書き替えるのはNGです)に限って、利用規約を説明する用途で商用、非商用問わず利用してかまいません。これは例えばウェブサイトに掲示したり、モデルのテクスチャに利用したりすることも含みます。ロゴの利用条件を限定しているのは、広く一般のユーザーさんの利便性に配慮しているためです。なお、ロゴの利用を強制するものではありませんので、利用しなくても問題ありません。

VN3ライセンスを用いて、新しいジェネレータや新しいテンプレートなどを自作して公開してもいいですか
サイトポリシーやこのページに記載の条件を守っていただければ構いません。ただし、新しいジェネレータや新しいテンプレートを、VN3ライセンスチームが直接作成したと誤解を与えないようにするとともに、発生した責任については作成者が負うことを示してください。また、VN3ライセンスへの言及とウェブサイトへのリンク(www.vn3.org)の掲載も行ってください。
改変したライセンス(選択肢の内容を除く本文の文字を変更させて内容を変更した場合、ただしレイアウトの変更を除きます)を用いる場合は、VN3ライセンスを改変したことを必ず明記してください。また、改変した場合はロゴは使用しないでください。

VN3ライセンスはどんな組織が作成・運用していますか
VN3ライセンスチームが主に作成・運用しています。もしクレジット表記をしたいときにはVN3ライセンスチームやVN3 License Team などと記載してください。バーチャル文化の発展を希望する物好きの集まりであり、法人ではありません。また、テンプレートの作成の過程はオープンにしており、だれでも改正の提案をすることが可能です。
なお、運営は完全に手弁当です。なので、カンパを募集しています。